前立腺摘出手術から
約4ヶ月が経ちました。
前回ご報告した各種後遺症も
随分と改善されました。
とりあえず日常を取り戻した男・まうぞうです。
●歯
全身麻酔のせいで歯のかみ合わせが悪くなり
冷たいものが沁みたり、硬いものを噛むと痛かったのですが、
それらはほぼ解消されました。
食事も普通に出来るようになりました。
●蕁麻疹
これは原因不明のままなのですが、
抗ヒスタミン剤の薬を服用することにより
なんとか抑えられています。
6時間に1回、薬さえ飲んでいれば、
ほとんど身体に蕁麻疹は出なくなりましたが、
時折、体調の変化に伴って出ることがあります。
特にお酒を飲んで就寝した後の
夜中に酷く出るパターンが多いです。
酒で血行がよくなるせいですかね。
「=禁酒・断酒」とはならないのが私です。
赤塚先生も最後まで愛飲しておられましたしね。
●尿漏れ
なくなりました。
「骨盤庭筋体操」というやつをやると
改善すると病院で教えられたので、
それを地道にやっておりましたが、
効果があったようです。
今は尿取りパッドも付けていません。
●傷
完全に塞がり痛みも消えました。
幅1cmくらいの赤い傷跡が6ヶ所残りましたが
腹腔鏡手術のお陰で治りが早かったですね。
術後の血液検査に2回行きましたが、
前立腺ガンを示す数値が
4以上あったのが0.006まで下がっていました。
この数値、4以下が正常値で、4以上だと
前立腺がんの疑いありとなるらしいです。
10とか100とか数値が上がるにつれ
前立腺がんの信憑性が高くなるとのこと。
私の場合、糖尿病検診の一環で行った血液検査で
4以上の数値を示していたため、
念のため生検検査を行ったところ、
今回のガン発見に繋がりました。
その時の私の数値は4.2とかそれくらいの数値で
ギリギリ平常値に近い数値だったのですが、
生検検査してみるとビンゴでガン発見だったわけです。
まあ、早期発見のお陰で、転移も無く、
1回の手術で完治となったわけですから、
結果的に良かったと思っています。
先生によっては
「これくらいの数値だから経過観察しましょうか」
となっていたかもしれず、
そうなったら数年後、全身に転移して
取り返しがつかなかったかもしれません。
また、一晩入院が必要な検査ですから
有給を取らなくてはなりませんので、
私が「検査はいずれそのうち」と、後回しにしていたら
これまた全身転移となっていたかもしれません。
薄氷の上を歩くように、
なんとか生還できた私です。
以前も書きましたが、
「ガン発見」から「転移無し」の診断が下るまでの10日間、
本気で死を覚悟しました。
「死とは隣り合わせ」ということが身に沁みましたので
思い残すことが無いように、
これからも美酒美食に励みたいと思います。







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悩まされている男・まうぞうです。
前立腺摘出手術という、
それなりに大変な手術を受け、
ようやく退院にこぎつけましたが、
その手術の後遺症的な様々な症状に
悩まされております。
手術から約2週間経ちましたが
なかなか完全回復には程遠い日常です。
●全身麻酔のせいで歯にトラブル
全身麻酔をする際に、自立呼吸も出来なくなるため、
口の中に、ぶっとい管を通して強制呼吸させるそうです。
その管があまりにも大変な代物(らしい)ので
術後は歯のトラブルが発生しがちとのこと。
ちなみに全て伝達口調なのは、
私自身、全身麻酔の間に処置されたことですので、
直接見てもいないのでよく分からないからです。
それで、私も例にもれず、歯が大変なことになりました。
・その1:噛み合わせが変わった
手術直後から違和感ありまくりでした。
ようやく慣れてきたかなというところです。
・その2:冷たいもの・熱いものが沁みる
とにかく刺激に弱くなりました。
「シュミテクト」を試しております。
・その3:前歯で噛むと痛い
上下の前歯で物を噛むと痛い。
硬いものが食べられません。
これも自然と治るのか、慣れるのか、
しばらく様子見です。
●何故か分からない全身蕁麻疹
退院した日の翌々日に発症。
あまりにも酷い蕁麻疹の為、
大学病院の夜間外来へ行きました。
時間も時間でしたので、
詳しい検査も出来ず、
とりあえず痒みとアレルギーを抑える
薬を処方して頂きました。
翌朝、改めて皮膚科を受診。
よくよく聞いてみると蕁麻疹って、
これといったアレルギー源が無いことが多く、
ストレスや環境の変化でも起きうるそうです。
「初めての全身麻酔による手術」・・・って、
モロ、「環境変化によるストレス」の塊ですよね。
また、飲む薬の種類が増えてしまいました。
●術前から分かっていたけど、改めて厄介な尿漏れ
これに関しては、
術前から病院の先生からも説明がありましたし、
自分ででもネットで調べてみましたので、
ある程度予想も覚悟も出来ていたのですが、
実際になってみると大変ですね。
初めて「尿取りパッド」なるものを購入しました。
座っている時は出ないのですが、
立っていたり歩いていると、
ちょろっと出てしまいます。
初めて女性の偉大さが理解出来ました。
尿漏れと生理を同列に扱うのもどうかと思いますが、
全女性の方は、ほぼ毎月、何十年もの間、
こういう現象に対処しているわけですから。
尊敬します。
●術後2週間経ってもまだ痛い傷跡
手術は腹腔鏡手術という術式で、
お腹に数mm〜1cmの穴を6ヶ所開けられて、
そこからアームが入っていって
手術を行ったようです。
その傷がまだ痛い。
縫ったりはされていないのですが、
完全にはくっついていないようで、
周辺の肉が突っ張って痛いです。
また本命の前立腺を摘出した箇所も、
要するに肉体の一部を切ったわけですから、
そりゃ痛いですわな。
そんなこんなで、
様々な不具合を背負いながら
日常復帰致しました。
会社で尿取りパッドを
大っぴらに出すわけにもいきませんので、
革製のそれなりに上品でビジネスライクな
ポーチを購入して持ち歩いております。
たぶん、日本一値段の高い
尿取りパッド入れだと自負しております。
あ、そうそう。
禁酒は2週間でストップしました。
入院中はもちろん禁酒していましたが、
退院後も2〜3日は怖くて禁酒を続けていましたが、
アルコール接種による不具合よりも
禁酒による多大なストレスの方が体に悪いと
勝手に判断してお酒解禁しました。
それのお陰か、
蕁麻疹も快方に向かっているようです。
はあ。
癌一つ治療しようとするだけで
大変です。







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「全身麻酔手術」
を経験した男・まうぞうです。
話でよく聞く
「目をつぶって、目を覚ましたら
全てが終わっていた」
そのままでした。
今週頭に入院し、
「前立腺摘出手術」を受け
私の前立腺ちゃんは
綺麗さっぱり摘出されました。
手術を行った当日は
HCUという集中治療室の一歩手前の
病室で一夜を過ごすことになりました。
私が受けた手術は
腹腔鏡手術という術式で、
お腹に数ミリの小さな穴をいくつか開け、
そこからアーム挿入してやるらしいです。
幸にして、私が今回入院した病院に、
この腹腔鏡手術というのを日本で初めて導入した
権威の大先生がいらっしゃって、
その方に執刀して頂きました。
痛みもほとんどなく
「めでたしめでたし」と
行きたいところですが、
本当の地獄はその夜でした。
麻酔から覚め、
術後の異常も認められず、
ひとまずHCUで一夜を過ごすことに。
この時点で
私のボディには5つの管が繋がってました。
・左手には普通の点滴。
・右手の動脈には何かしっかり固定された点滴。
・背中には痛み止めの麻酔を噴射する装置。
・傷口からは血を抜き取るドレーン。
・私の粗末なナニにはお小水をとるための管。
ここでこの夜の地獄を決定づけたものは何か。
それは両手の点滴でした。
両手に点滴。
つまり、
かゆいところが
かけない地獄。
これは最悪の地獄でした。
冗談抜きで一睡も出来ませんでした。
翌朝になり、
ようやく点滴針が取れた時に
看護師さんに結果論として泣きついてみたところ、
「言ってくださればよかったのにぃ。」
と、壇蜜似の美女に言われました。
私、自慢じゃないんですが、
寝るときによくあちこちがかゆくなります。
ポリポリとかけば治るのですが、
すぐ別の場所がかゆくなります。
まさかその度にナースコールをするわけにもいかず
たとえ事前に「呼んでねン」と言われていても
チキンハートな私はボタンが押せなかったでしょう。
こうして術後、怒涛の一夜は明けたのでした。
今は一般病棟に移り、
5本の管もあと1本を残すのみとなりました。
これもまた地獄アイテムなんですけどね。
早く自由の身になりたいです。







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「前立腺摘出手術」
を受けることになった
男・まうぞうです。
「前立腺」という
男性にしかない生殖器の一つを
全部取ってしまう手術だそうです。
これは他に転移が無く、
前立腺の膜の外側にガンが出ていなく、
手術に耐えられる年齢・体力・身体機能
を持つ人にのみ勧められる手術とのこと。
ガンの存在を臓器ごと取り去るので、
とりあえず取った時点で完治となります。
もちろん、相手がガンですので、
再発の危険性は常にあるようですが、
うまくいけば「余命30年」などと
言われるくらいおとなしいガンらしいです。
私的には、
一度は「全身転移」・「死」すら覚悟した身ですから、
ちょっとした手術で生き残れるのなら御の字です。
「前立腺」という臓器が無くなることについても
死ぬことに比べたら全然受け入れられると思い、
迷わず摘出手術を受けることを決断しました。
さて、
前立腺を摘出すると、
日常生活への支障が2つ
あるようです。
1つ目は「尿漏れ」だそうです。
数ヶ月で治るそうなのですが、
手術後しばらくは不便な生活が続きそうです。
考えただけでもうんざりしますが
受け入れるしかありません。
そして問題の2つ目。
前立腺を取り囲むように
「勃起神経」があるそうで、
前立腺摘出と共にその勃起神経も
半分くらい摘出しちゃうとのこと。
つまり、
もっこり
できなくなるぅ。
(by.冴羽遼)
・・・かもしれない
らしいです。
これは完全にイ〇ポになるかどうかは
手術をやってみないと分からないようですね。
ま、私も50を超えた年齢ですし、
元から淡白な方でしたので、
さして気にもしていません。
でもネットで調べてみると、
人によっては、
イ〇ポになるのが嫌で、
ガンごと前立腺をそのまま維持して
抗ガン剤や放射線治療を選択する
人もいるみたいです。
まあ、考え方は人それぞれですので、
他人のことをあーだこーだ言いませんが、
私に限って言えば、
ごっそり臓器ごと摘出してもらった方が
すっきりしますね。
ガンに侵された臓器を残したがために、
いくら抗ガン剤や放射線で治療しても、
中途半端に
「まだどこかにガン細胞が残っているんじゃ・・・」
などの不安が付きまとうよりはるかにマシです。
とりあえず治療第一に考えて
お医者さんの指示に従おうと思います。







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ガン患者となった男・まうぞうです。
不幸中の幸いで、
転移も無く、手術を受ければ、
当面、無事に生きられそうです。
しかし、ガン宣告から
「転移無し」という診断結果までの約10日間、
本気で「死」・「余命」を覚悟しました。
前立腺ガンというやつは
それ自体はおとなしいガンなのですが、
骨やリンパ節に、果ては内蔵や脳に
転移しやすいとのこと。
もし全身に転移していたらお手上げでした。
「余命1年」「余命数ヶ月」
と言われてもおかしくはない
状況だったかもしれません。
色々と考えました。
まず、「嫁子ちゃん、ごめん。」
という想いが溢れました。
しかし、泣こうが喚こうが
ガン罹患という事実は変わりません。
嫁子ちゃんに対して、
私がガンである告知は
私自身が行いました。
軽〜いノリで。
嫁子ちゃんは、いつもと変わらぬ
軽〜いノリで返してくれました。
彼女の素晴らしいところは
あらゆることを笑い飛ばしてくれるところです。
私の「死」や将来的に訪れるはずの「自らの死」までも
笑い飛ばしながら真剣な会話をしてくれます。
それから色々なことを話し合いました。
まう:「銀行口座やカード・引き落としの種類など
あれこれリスト化しておかなくちゃいけないね。」
嫁子:「余命が宣告されたら、まだ行けてない県へ旅行しようよ。」
まう:「遠方の友人たちの居住地を廻って飲み会しまくるのもいいね。」
嫁子:「死ぬまでに食べたいもの・行きたい店リスト作ろう。」
まう:「せっかく買ったボトムズのBOX、早く観なきゃな。」
嫁子:「最悪なのは、まうぞうが抗ガン剤治療なんかで
入院して、うんうん唸っている時に、
嫁子が交通事故で死んだり長期入院したら最悪だね。」
まう:「ああ、それは勘弁。」
嫁子:「仏壇は、今、仏壇として使っている
ホームセンターの収納BOXのままでいい?」
まう:「全然OK。毎日拝まなくてもいいし、水やりも不要だけど、
これだけは絶対お願いしたいことがある。
『ガラスの仮面』と
『はじめの一歩』の
新刊が出たら
必ず仏前に備えて。
切なる遺言だよ。」
深刻なのか深刻じゃないのか分からない雰囲気です。
ですが、当人たちはいたって真面目に話してました。
大笑いしながら。
今回、結果として、
転移が無かったので、手術を受ければ、
ここ数年の余命とはならずに済みそうです。
うまくいけばあと数十年生きられるでしょう。
ホッと一安心したのですが、
今回の大騒ぎで「死」というものと
本気で見つめ合えたのは収穫でした。
誰でも忘れがちなのですが、
「死」というものは全ての人に
100%おとずれるものです。
いつかは覚悟しておかなくてはなりません。
世の中には事件や事故などで
覚悟する間もなく突然の死を迎えなければ
ならなかった方も大勢います。
それらの方の無念な死にくらべれば、
今回、死を覚悟出来たことは良い経験でした。
もう一つ、今回の大騒ぎでの収穫がありました。
今現在は、手術・入院の日程検討中で、
普通に仕事に行ってます。
呪い殺したい上司とのやりとりで
強烈なパワハラを受けたとしても、
以前は適応障害の胃痛発生だったのが、
「死ぬよりましだ。」
と思うと、軽く考えられるようになりました。
何か新しい飲食店に行こうかどうか迷う時、
「死ぬ前に行っとこう。」
と、サラッと決断するようになりました。
「死」が一番怖い私でしたが、
その「死」を一度受け入れると、
「死」以外は何も怖くなくなりました。
何がどう幸いするか分かりませんね。







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