とにかく世間様の“普通”が
無い家庭でした。
まずは些細なことですが、
クリスマスという行事と無縁でした。
ケーキもツリーもありません。
七五三は、
その存在自体知りませんでした。
武者飾りや鯉のぼりも別世界の物です。
お誕生会もやったことがありません。
続いて日常生活の中で、
墓がなかったので
墓参りをしたことがありません。
お彼岸やお盆などの
ご先祖様関連の行事とは無縁でした。
まあ、ご先祖様どころか、
祖父母との関係も希薄でした。
飲んだくれ親同士の結婚は
何かしら問題があったようで、
昔から親戚付き合いもいびつでした。
今現在、私が連絡を取っている身内は皆無です。
あ、ちなみに両親の遺骨は
私が社会人になってお寺の納骨堂を
買って入れていますよ。
家庭では、
父親の仕事が所謂地金屋で、
休みがありませんでした。
また、通勤は会社所有の平ボディのトラックで、
自家用車を持ってませんでしたので、
家族で行楽に行ったことがありません。
今なら産業廃棄物業者と言うのでしょう。
その父親も私が小学校高学年の頃には
病気で仕事を辞め、
家で酒ばかり飲んでましたので、
いよいよもって行楽なんて無縁です。
そんな環境で育ったせいか、
娯楽と言っても、
折り込みチラシの裏に鉛筆で絵を描くくらいで、
私がオタクになった遠因でしょう。
年の離れた強欲姉は
とっとと結婚して出て行きましたので
一人っ子みたいなもんでした。
ちなみに、
母方の親族の中では私は
初めて普通高校に進学
した秀才でした。
一族揃って学歴が低く、
うちの両親も小学校が
最終学歴でしたから。
戦後の話ですよ。
一応。
というわけで、
嫁子ちゃんの実家の
法事や行事の多さに
まだ慣れません。
“普通”の家庭って、
華やかなもんですね。
親戚付き合いや家族の触れ合いを
見せつけられるんですが、
何か場違いで痒いんですよね。







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労働する人を労働者。
工場で働く人を工員。
私を呼称する呼び方は沢山あります。
お金がない私は貧乏人。
二次元ラブだった私はアニオタ。
嫁子ちゃんにとって将来性のない私は甲斐性無し。
下より上の階級に大勢人がいる私は下っ端。
お腹の贅肉が気になる私はメタボ。
悲しい呼び名もいっぱいあります。
まだ「社長」とか「先生」だとかは
呼ばれたことはありません。
呼ばれる予定もないですけどね。
同世代には「部長」とか「課長」も
沢山いるでしょうが無縁です。
家庭では「パパ」や「お父さん」が
普通でしょうが無縁です。
そろそろ「おじいちゃん」も
ぽつぽつと出てくる年代です。
いずれも私には永遠に
関係のない呼び名です。
嫁子ちゃんは私の「名前」+「敬称」で
呼びますので、
「あなた」は永遠の憧れです。
唯一、接客業の店に客として行くと、
まうぞう様
と「様」付きで呼んで頂けます。
そんな私は立派な小市民です。







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