吹いてくる潮風はもう冬の冷たさを
感じさせる。
周りには高級住宅が立ち並び、
近くには大きなリゾートホテルや
ドーム式の球場が威容を誇る。
バスを乗り降りするのは
家族連れや観光・買物目的の
笑みをたたえた人達ばかり。
犬の散歩をする
タートルネックのセーターに
黒髪ロン毛の美女が通り過ぎる。
そんな
“休日”“娯楽”“セレブ”
という単語が似合う空間の中で、
黙々と肉体労働に
勤しむ男・まうぞうです。
今日は出先で仕事です。
屋外です。
寒いです。
玄界灘の潮風が
容赦なく風邪引きの私の身体を
なぶってゆきます。
ちょっと休憩の間に
このブログを書いてます。
私は工場勤務の工員ですが、
まれに、今日みたいに
出張業務をさせられることが
あります。
ブルーカラー奴隷の悲哀です。
通り過ぎる大勢の女子高生の視線に
恥じらうようなゆとりは
今はありません。
根はシャイなんですが。
今は寒さと疲労で
人の目なんか気になりません。
近くに女子高があるようですね。
私は疎外感を感じながら
作業着姿でこの異次元空間に
存在しています。
今、頭の9割を占めるのは、
帰りにスポーツジムで熱い風呂に浸かり、
家に帰ったら、キンキンに冷やした
ハイボールを飲むという情景だけです。
逆境が酷ければ酷いほど、
逆風の冷たさが身にしみるほどに、
人は至福の時間を堪能できるはず。
それのみを心の支えに
あと少し頑張ります。
くっそ。
さぶいわ!







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