お亡くなりになりました。
正直言うと、
子供の頃に水木先生の漫画は
読んだことがありません。
テレビで放映されていた
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」を
たまに見るくらいしか
接点がありませんでした。
数年前、
初めて水木先生の漫画を
全巻揃えてガッツリ読みました。
「水木しげる伝 ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」
という作品です。
自伝半分・年代記半分的な内容で、
デジタル書籍で販売されているのを見かけ
興味を持ち読み始めました。
ここで初めて
“水木しげる”というキャラクターを
知りました。
何かのコラムで読んだことがあるのですが、
「水木先生の漫画の中で
一番強烈なキャラクターは
“水木しげる”本人だ。」
と書いてあったのですが、
なるほどと思ったものです。
飄々と、時には面白おかしく、
自らの半生を描いてあるのですが、
その体験記だけでも読み応えがあります。
特に大戦中に召集され赴いた
南太平洋の戦地の体験は衝撃的です。
将軍や将校視点、
または歴史を俯瞰した超越者としての
視点からの小説や伝記は
いくつか読んだことがありますが、
単なる一兵卒、いわゆる“歩”の視点での
漫画でこれだけ真に迫ってくる
作品は初めてでした。
そんな地獄のような環境でも
自分というものを失わず
強靱な精神力と生命力で復員し
漫画家人生を歩み始めます。
水木先生の漫画と言えば、
リアルに描き込まれた背景と
コミカルなペンタッチのキャラクター。
そのギャップが独特の世界観を
醸し出しているんですね。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
「よっしゃ、次はあの世で
見聞記でも執筆するか。」
というお声が聞こえてきそうです。







拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございます。
あなたの応援が貧乏神様打倒のエネルギーです。
よろしかったらクリックをお願いします。
何かしら感想を抱いて頂けたら是非【拍手】をお願いします。