「バンダイifシリーズ」
というウォー・シミュレーションゲームが
ありました。
これはヘックスと呼ばれる
マス目で区切られた図面上に
艦船や車輌のコマを配置し、
サイコロ等で不確定要素を判別し
勝敗を決める戦略ゲームでした。
歴史上のいろんな戦争を題材にしたり
架空の題材を元にしたりした
タイトルが数多く発売されていました。
私は「宇宙戦艦ヤマト」を持っていました。
まだパソコンが一般的ではなく
当然の如くパソコン上で遊ぶ
シミュレーションゲームなど無かった
時代の話です。
いわゆるボードゲームなのですが、
軍隊でも似たようなシミュレーションが
行われています。
というか軍隊の方が本家でしょうね。
我が大日本帝国海軍も
想定される次回海戦の前には
図上シミュレーションを行いました。
天候や地形・補給・敵味方の艦船の性能など
高度な要素を詰め込んだシミュレーションなのですが、
艦船などのコマを図上で動かし、
被弾数や命中数などの不確定要素を算出するのは
結局は運を天に任せるサイの目ですので
やってることは子供向ゲームと
同じようなものですね。
現代では全てコンピューターが
やってくれるのでしょう。
パソコン用も同じなのですが、
このシミュレーションゲームというやつ。
やってみると分かりますが、
戦場を上から俯瞰し、
戦闘要員を好きなように動かしますので、
まるで神の目を持ったような
気分に浸れます。
もちろん人間相手だろうがパソコン相手だろうが
相手も知力の限りを尽くして挑んできますので
自分は決して全能の神ではなく
対等な神同士のハルマゲドンとなりますが。
それでも絶対的な力を握った
権力者になったかのような錯覚に陥ります。
以上、長い前置き。
私が勤める会社では、
毎週毎月のように、
全能の神きどりの経営幹部たちの
会議が行われております。
テーブルの上には
戦場という名の職員配置表。
全能神どもはこの図上で
コマである各職員の配置を
「こいつをこっちに」
「あいつをあっちに」
と、それこそゲームのコマのように
簡単に配置替えしてゆきます。
そして発令される非情な人事異動。
コマ一つ一つが生きている人間で、
その背後には一緒に生活している家族の
運命もかかっていることなど
全く考えていません。
同じ工場内の異動でしたら
慣れない作業に苦労するだけで済みますが、
遠方の出張所などへ異動となると
引越が伴いますので大変です。
腹が立つのは、
社員の苦労など全くおかまいなしに
思いつきで異動させることです。
「そいつをそっちに・・・
あ、ココ一人
足りないや・・・
じゃあこいつを動かすか。」
的な。
こうしてグルッと一周して、
何のための人事異動か分からないような
「ただ顔ぶれが変わるだけ」
みたいな異動が発令されます。
社員も皆生活がかかっています。
理不尽な異動命令にも堪え忍んで
単身赴任してゆく人もいます。
しかしうちの会社は異常すぎます。
同一人物に年間3~4回の
引越を伴う異動をさせたりします。
さすがに付き合いきれずに
辞めて行く人間が結構な数います。
離職率が異常に高い会社です。
経営陣は離職率の高い原因が
分かっていないようです。
ワシらは厚紙で出来た
ゲームのコマじゃねーぞ!
生きた人間じゃい!
天誅くだしたいです。







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