「今度、結婚します。」
「娘が生まれました!」
30代の同僚達が言う。
「幼稚園の行事で半休取ります。」
「小学校のPTAの役員やらされちゃってさあ。」
私と同世代の40代の同僚達が言う。
「今度、娘が大学進学でお金が大変だよ。」
「息子が就職で上京するんだ。やっと手が離れたよ。」
私より年上の50代の同僚達が言う。
「娘の結婚式でさあ。」
「孫が遊びに来てよお。」
60代の同僚達が言う。
「息子の嫁とうちの家内が嫁姑問題でねえ。」
「孫も多いとお年玉が大変だわ。」
その手の会話では
思い切り蚊帳の外
な男・まうぞうです。
会社内では10代から60代まで
“同じ工員”
としてひとくくりですので
同じ立場で会話を交わします。
よほど階級が上の部長や役員連中は別ですが
その他大勢は、多少の敬語は変化しますが、
ほぼ同じ階位な関係です。
相手との上下関係を判断するにしても、
・平から主任・係長・課長などの役職
・年齢
・勤続年数
・先天的な俺様野郎と奴隷属性
などなどいろんな基準があり、
明確な上下関係は無いようなものです。
ですから、
ついつい私も相手を
自分と同じ様な感覚で
会話をしていますが、
ふと、
相手との違いを意識するのが
上記のような家族の会話をした時です。
「ああ、この人たちも、
人の配偶者、人の親、人の祖父母、
という側面があるんだなあ。」
と実感します。
私はその昔、子供を授かりましたが、
諸事情で、育児のさわりの部分をさわる以前に
離ればなれになり、
ほぼ子供とは無縁の人生となりました。
会社で同僚連中が、
親や祖父母の一面を覗かせると
それだけで別次元の人種になったように
錯覚します。
さらに、
数は少ない昔からの私の友人連中、
それでも10人近くの男共が
未婚です。
ですから、
子供や孫の話題はおろか、
配偶者・彼女の話題すらありません。
みんな40代です。
私自身の人生は
“家族”や“親族”に縁遠いことは
何度も書きましたが、
私の周囲も含めて「家庭」というものに
希薄な人間関係が構築されています。
嫁子ちゃんとは
毎日わいわいやってますが、
“家庭の団欒”
というものに餓えてます。
っと言うか、
友人と
恋バナってのを
やってみたかった。







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