福島原発の廃炉について。
現在の福島原発の状況は報道を見る限りは
とりあえず廃炉に向けて進んでいるようです。
ですが、
色々な(玉石混合ですが)情報を見ると、
・単なる偶然の重なりで安定しているだけ
・信じられないような危機的状況があった
・現在も暗中模索な状態
・一歩間違えれば破滅
的な内容も飛び交ってます。
確率で表すのも本来は無駄なことなのですが、
現在の状況下で不可逆的な重大事故が起きる可能性は
どれくらいあるのでしょうね。
仮に数%程度だとか1%以下程度だとか、
それくらいなら安心出来る数値なのでしょうか?
自分自身の個人的な事柄に
置き換えてみると分かりやすい
でしょう。
例えば、
人通りの多い駅のコンコースの一角に
電話ボックスのような特設ブースを設けます。
中のテーブル上にはスイッチが一つあって、
押したら○かXが電光掲示板に表示される仕組みです。
題して、
「誰でも挑戦OK!運試しスイッチ!」
です。
●スイッチAは、
・○が出る確率が50%
・Xが出る確率が50%
で、
・○が出たら10万円を差し上げます。
・Xが出たら300円をお支払い頂きます。
というルール。
100人の通行人がいれば
大半の人がスイッチを押してみるんじゃ
ないでしょうか。
リスクとリターンと確率を考えて
導き出した行動ですね。
結果、300円支払っても
「あー、残念!」で済ませられる
程度のリスクです。
●スイッチBは、
・○が出る確率が99%
・Xが出る確率が1%
で、
・○が出たら1,000万円を差し上げます。
・Xが出たら毒ガスが噴出して死にます。
というルール。
誰も押さないでしょう。
1,000万円で命を賭けますか?
たとえ1%の確率でも
取り返しの付かない絶望的な状態を
“不可逆的”と表現しますが、
人に例えれば“死”が
それにあたるでしょう。
「1%だからまあいいや」
とはとても思えません。
それが“不可逆”・・・
取り返しが付かない
ということです。
そういう死に繋がる事象が
個人レベルを超え、
県単位・国単位で起こる可能性がわずかでもあるのが
今の福島原発です。
全てを公開する必要はありませんが、
全ての事態に備えることは重要です。
信憑性は分かりませんが、
事故直後には業を煮やした各国が
福島原発に核ミサイルを撃ち込むことを
検討したなんて情報もあるんですね。
それだけ外国では深刻に事態を
受け止めていたってことでしょうか。
とにかく、
私が一番言いたいのは、
「いらぬ混乱を招かないように。」
「この方法だと予算的に難しい。」
「ここで国民にマイナスイメージを与えると
他の原発再稼働への影響が。」
「これじゃ選挙に勝てないよ。」
などという、「その他」の要素で
手を抜かないで頂きたいということです。
ここで一つ断っておきたいのは、
「福島原発の廃炉を確実にやる」
ことをお願いしたいのですが、
だからと言って、
「他の原発の再稼働」
に反対するわけではないということです。
特に、新たに決められた、
厳重な安全基準をしっかり満たしているのなら
大丈夫なのでしょうから。
福島の、
制御不能に広範囲に拡散する放射能は
どれだけ恐れても恐れすぎることはないと
思いますが、
他の原発の完全に制御された放射能を
不必要に恐れることはないと思うわけです。
こればっかりは、
電力会社のプロの矜持に
期待するしかありません。







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原発については色々思う所ありますけど、コメント欄で語るのはさすがに難しいですね。
ただ、電力という現代の人間の活動すべてを支えるものを作り出している以上「経済的視点」というのは外せないと思います。
そこを外して考えると、それこそ感情論ばかりがまかり通ってしまうので…。
ここでも日本特有の「お金の話は汚い話」という美徳が、健全な議論の障害になってるように思います。
既存原発の再稼働や新規原発の建築は、もちろん経済と安全のバランス重視でいいんですよ。発電は事業であり電力会社は企業であり送電は商行為なのですから。
完全に切り離して考える必要があると思うのですが、福島の廃炉は商行為ではなく災害復旧です。例えるなら土石流に埋まった家屋から人を助け出すような感覚でやるべきということなんです。捜索隊の安全は担保する必要はありますが、「重機の台数が予算オーバーなんだよなあ」なんてことはダメだってことなんです。