「○○お役所は□□事業の
調査費として初年度
2,000万円の予算を計上した」
なんてのがあります。
これに対して、
評論家やコメンテーター、
またはネットの掲示板などで、
「調査にそんなにかかるの?
役人の無駄遣い多過ぎだ。」
というような意見を
耳にすることがあります。
多分、こういう人は、
お金が絡む仕事をしたことが
ないのだろうなあと思います。
“お金が絡む”
と言うのは、何も、
現金で何かを仕入れていくらで売って
という売買のことではありません。
事業に絡むいろんな諸費用の
予算立てから収支計画まで
一連の業務のことです。
私は完全に独立して
仕事をした経験はありませんが、
企業の中で、
一つの事業を担当したり、
一つの事業所の責任者に
なったことはあります。
かなり前の話ですが。
その時に、
事業をやるのって表に現れないお金が
沢山掛かることを学びました。
人一人動かすには
その人の人件費が必要です。
人件費と言っても給料だけでは
ありません。
会社負担の保険料も必要です。
営業車に乗せれば車のリース料、
ガソリン代、保険料など。
事業所を開設するには、
(それが所属企業の建物内であっても)
地代や光熱費、維持費が掛かります。
私が関わった事業において、
純粋に商品の仕入原価なんて
半分以下でした。
売上から仕入原価を引いた粗利から
色々な諸費用を支出していって
最後に収支が確定します。
企業の一事業部門であれば
初年度の赤字は盛り込んでいて
年単位の計画で黒字化を
目指すこともありますが、
個人事業だと最悪潰れます。
とにかく、何か事業をやろうと思ったら、
色々なお金が必要になるということです。
お役所の調査事業だからと言って、
民間企業と大きく異なるわけでは
ないでしょう。
人が動けば人件費。
会議をやれば場所代も掛かれば
冷房費も掛かりますし、
ペットボトルのお茶だって
タダではありません。
出張すれば交通費に宿泊費。
専門家や有識者に分析や助言を求めれば
それなりの費用が発生します。
まあ、お役所の場合、
どの予算項目についても、
かなり余裕を持ったザル勘定な
ところはあるかもしれませんが。
もちろん私だって、
役人に好き放題税金の浪費を
させたくはありません。
市民の厳しいチェックは
必要だと思います。
ただ、
意外と経費って掛かるもんだということを
ご紹介させて頂きました。







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