団体トップによる権力乱用問題。
日大のアメフト部しかり。
最近はボクシング連盟しかり。
たしかに
常識的におかしいと思いますし、
社会的に非常識だと思いますし、
庶民感情的に許したくないと思います。
ですが、
大なり小なり、
民間企業には普通に
あることばかりです。
今回のボクシング連盟の件は、
一般社団法人だから、
フェアを尊しとするをスポーツに関する団体だから、
アマチュアスポーツという“教育”の一環でもある
ことに関わることだから、
より一層、世間やマスコミから叩かれているのでしょう。
ですが民間企業ではよくある風景です。
もちろん私も山根氏は断じて
許すことは出来ないと思います。
が、ふと、自分の周囲を見渡すと
同じ様な不正・不公平・不義の山です。
もちろん私みたいな下っ端には関係の無い話です。
私の知る大小の会社の経営陣たちの話です。
こういう不正事項は
民間企業でも特にオーナー企業に
よりその傾向が強いようですね。
創業した終身名誉会長がいて、
息子が代表取締役会長で、
孫が代表取締役社長で、
叔父や叔母や従兄弟やハトコが
常務や専務や取締役なんて話は
よく聞きます。
そういう会社内での経営トップに対する忖度は
そりゃあもうすごいもんです。
●滞在先のホテルへのおもてなし品持込?
そんなのあたりまえです。
私の知る某会社の某代表がホテルに宿泊する際は
その会社の総務が全て段取りを手配し、
空港からの送迎に使う車の車種から
冷蔵庫に冷やしておくワインの銘柄まで
事細かに指示していました。
高級店での飲食接待から二次会のクラブまで、
全て代表様の趣味嗜好に合わせてセッティングします。
ホテルの部屋はスイートで飛行機はファーストクラスです。
ちなみに代表と部下が飲食を共にする際、
部下たちが早めに店に来るのは当然ですが、
先に中に入ってはいけない決まりがありました。
極寒の冬でも雨降る夜でも、
外で代表が到着するのを待っていなければ
なりません。
代表が到着して先頭切って入店するのがしきたりです。
お供は後ろからしずしずと付いていきます。
アホみたいですが事実です。
別の会社では別のパターンもありました。
その会社では代表と部下の会食の際、
飲食を共にする部下たちは先にお店の部屋に入っていて
正座で代表をお迎えします。
飲食を共にすることすら出来ない
さらに下っ端が数名お世話係として待機しており
コートやバッグをお預かりし席にご案内します。
これまた現実にあることです。
狂ってますね。
●特別椅子?
これに類することも確かにありました。
某企業で行われた全社的な会議の場。
長机に椅子が並べられているのですが、
部課長含め従業員は普通のパイプ椅子で
長机1台に3名。
役員以上は肘掛け付きパイプ椅子で
長机1台に2名。
特権階級の社長会長は
椅子も特別な椅子で、
長机1台に1人づつ座ります。
並び順もとても気を遣います。
企画・設営係は大変です。
社長会長が会場に入ってくる際は
全員が立ち上がってお出迎えです。
●試合への介入、審判への不正指示?
これはスポーツ競技だからありえる権力の乱用でしょうが、
民間企業で言うと取引への介入が当てはまるかもしれません。
現場の課長や部長が仕事を取ってきて
外注先や仕入れ先を入札や相見積もりで選定しようとすると
経営トップが介入してきて強引に業者を代えてしまう
なんてことはザラにあります。
部下による忖度も働きます。
「この種の物件の外注先は会長の付き合いがあるから
必ずA社に発注するしかないな。」
ということも日常茶飯事です。
コンプライアンス上問題ですが
これが昔からの常識と化してしますから
どうしようもありません。
●黒い交際?
田舎は特にそうですが、
地元大手の中小企業代表なんてのは地元の名士です。
地元の名士は地元の有力者同士の
付き合いがあります。
地元の有力者と言ったら、
会社経営者以外には
政治家か裏組織と決まってます。
普通に会食したり密談したりやってます。
私も法的に・社会常識的に・良識的に
問題行動だということはもちろん承知しています。
でもこれがまかり通っているのが現実です。
以上、ちょっと思い当たっただけでも
これだけかぶる事柄が出てきました。
決して山根氏を擁護するつもりはありませんが、
世間ではどこにでもある風景だということを
述べさせて頂きました。







拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございます。
あなたの応援が貧乏神様打倒のエネルギーです。
よろしかったらクリックをお願いします。
何かしら感想を抱いて頂けたら是非【拍手】をお願いします。